不倒翁（おきあがりこぼし）

うつからの再生

はじめに「うつ」について 

『うつからの再生』当サイト目次

うつは、家族を巻き込みます。
私個人の落ち込みと苦しみの問題では終わらない。
特に働き盛りの年にうつに陥った人は、「妻」「子供」を養わなければいけない。
長男だったらさらに「年老いた親」を養う。
そして、責任ある「仕事」がある。

これから逃げ出すことはできない。
辛くてたまらなくて、人生を早く捨てたいと強く願う。
もう生きていたくないと思うのがうつですし、私もひたすら苦しみまくりました。

なのに、死んで消えゆくことを状況が許してくれない。
苦しくて苦してたまらない。早く自殺したい。楽になりたい。生きていたくない。

しかし、私が死んだら家族はどうなるのか？
結局子供たち、妻に残してやれるのは、空虚さと「なぜ？」という疑問、経済的問題しかないのか？
私と結婚したことを後悔させたくない、子供たちにも私が父親であったことを誇りに思って欲しい。
自分たちを捨てて、私が人生から逃げたと思われたくない。

ここで生きることをやめたら、仕事はどうなる？
多大な迷惑を会社にもかける。

そもそも、 うつで以前のように働けなくなる。
私を引き立ててくれた人、様々な恩を受けている人たちに申し訳が立たない。

しかし、はやく楽になりたい。
このうつの悪魔を根絶したい。
自分が楽になり、家族にも迷惑がかからないならば最高だと思える。
そればかりが望みになっていた。

決してうつはなまけ病ではない。
しかし世間はそう見てはくれない。
心配してくれる人だって、実際どう思っているか。
それでも支えてくれる。
でも、どうしてもその期待に応えられない。
すべてを投げ出したくなる。
しかし、状況が許さない！

これの永遠のループでもだえ苦しみました。
抗うつ剤を飲んで、頭がボーとなって、生きる屍になっていたら、結局家族や職場の人間に迷惑をかける。
生気がない眼をした父親を子供たちはどう思うだろう。
子供たちも必ず将来病んでいくに違いない。

しかし抗うつ剤を飲まざるを得ない苦しさがある。

生きるも死ぬも、薬を飲むも、どちらに行こうとも、地獄。
それがうつです。

でも、それだって、うつは治るものだということを最後に強く主張したいです。
私でも乗り越えられました。
それを挨拶にかえさせていただきたいと思います。

うつが治っていなかったら、私も子供も破滅していたことでしょう。
実際にうつでそうなってしまっている家庭が多いと思います。
だからこそ、そうならないんだってことを、強く主張したい！！

ヒロシ

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